また映画ネタですみません。
映画「アドルフの画集」を観ました(こんなレヴュ−も)。このタイトルから察する通り、あのアドルフ・ヒトラーが画家を志していた、若き時代を描いたドラマです。これ結構胸にきます。後からもじわじわくる映画でした。
原題名は「MAX」。実際の内容は、マックス・ロスマン(架空?)という画商と、30歳の食えない画家ヒトラーとの逸話から、その関係の皮肉な結末まで。だから主人公はあくまでも画商マックス。でもやっぱり“無名時代のヒトラー”という設定に、悪魔的な吸引力を感じてしまいます。
画家として認められないまま、悶々と過ごすヒトラー。その鬱屈した苦悩ともどかしさに、危なげな共感を覚えてしまうのです。身につまされます。かつてぼくにも、美大へ進学するまでに、2年の浪人時代がありました。その時の焦燥感を思い起こしちゃうんです。そういう時期って、何か答えを欲するのか、妙に頭でっかちになりがちなんですよね〜。ヒトラーの場合、そんな挫折の鉾先を時代に刺して、あんな怪物になっちゃったのでしょうか?
…おっと、ちと話しが重いぞ〜(^^ゞ
劇中に「私は新たな前衛家だぞ! 政治自体が新しいアートだ!」と、演説のシーンがあります。これが本人の肉声と、その勢いにそっくりなので、なかなか迫力もので、見どころのひとつだと思います。そういえば、遠い友人が“ヒトラーの演説集”なるレコードを持っていたのを思い出しました。今思うと、そのレコードすっごい欲しい!でも何処を捜せばいいのか、ちょっと見当付かないのです。誰か情報を下さいませ!
しかし、この映画で気になるのは、フィックションと事実の度合い。皮肉な結末故に、想像が膨らんでしまいます。そして残念なのは英語だった事。ドイツ語だったら、もっと深みが増したんじゃないかしら?
そしてやっぱりお約束の“男と女”のシーン。これが結構吹き出します。マックス演じるジョン・キューザックが二枚目なだけに、愛人との会話がハマり過ぎてて、まるで'80年代ドラマさながら。
「私の上にも 私の下にも 私の中にも…。」
グラスを触りながら、愛人が放つこの台詞サイコ−です!
そしてマックスの台詞は…いや、それは観てのお楽しみ、としておきましょう(笑)
果たしてこの映画、誰しもが持ち合わせる闇を、等身大に訴えかけてるような気がします。監督はスピルバーグ作品の脚本で知られるメノ・メイエス。これが彼の一番の傑作という声も?
余談ですが、今回の劇場はテアトル・タイムズスクエア。御存知、新宿タカシマヤの12F。此処、大変良いですよ。劇場目当てで映画を観に行ってみても?










またホテルニューオータニへ行きました。今回はれっきとしたビジネス。簡単に言えば、ネクタイのインポート生地の買い付けです。伊太利メーカーが、シーズン毎に営業で来日する際、彼等が滞在してるホテルへ出向くわけです。これは結構面白くて、今後流行るであろう、色柄の傾向や、新しい素材やテクニック等を、窺い知る事が出来るのです。
それと同時に、陽気な伊太利人とのライト・トークが楽しいのですよ♪
やっぱり思った通り面白かったです。先に観た「人生のメビウス」よりも、ややヨーロピアン感覚の作品が多かったかな。皮肉ぽかったり、理屈ぽかったり、微妙な曖昧さが散りばめられてる表現に、ニヤリとしていまします。作品によっては適当にこなしてるのもあったりして、それも含めてそれぞれの監督らしいかなと。(苦笑)
映画というのは一種の体験みたいなもんだから、どうせだったらいっぺんに色々観たいと、ぼくは思ってしまう。でもそれは如何せん無理な話し。学生時代に、映像ビリアムのいくつかのモニタに、同時に映画を流してみた事があったけど、やっぱり同時には観れなかったのね〜。当たり前だけど。だからこの「10 MINUTES OLDER 」はぼくにってこの上ない嬉しい企画だったのですよ。もっとこの手のタイプの映画をつくってくれないかしら?でもしょっ中やってたら、ケレン味いっぱいになってしまうかな。それに、ただつくればいいってもんじゃない。寄せ集めるだけじゃ本末転倒ですよね。ものにも因るけど、コンセプトってやっぱり大事なのね〜。
