去る9/24ライヴに御来場の皆様、心から御礼申し上げます!
その日は秋の1発目ということで、何かしらスペシャルが欲しいんじゃないか?そんなわけで、新曲を誂えると同時に導入した、とある“ウェポン”。とにかく使ってみました!
GIBSON SG Melody Maker 2 (Pelham Blue) 1966
え〜、SGかよっ!? そうなんです、SGなんです! でもメロディメーカーかよ?!
ぼくはどちらかというとフェンダー・ユーザー。でも、時々、ちょいと冒険したくなったりするんです。で、何故SGになったか?実はギターとしては一番キライなタイプなんだけど、SGユーザーって結構多いので、ずっと気になっていたんです。何が魅力なのか?どんな使い道があるのか?何故自分はキライなのか?
そんなわけで、色々物色して、最終的に手にしたSGはこのタイプ 。メロディメーカーといえば、1959年に発表された、レス・ポールのスチューデント・モデル。それが1966年のフルモデル・チェンジでSGシェイプとなる。ネームの後の数字は、ピックアップの数を表し、1、2、3と付くらしい。この時代のメロディメーカーは、通常のSGのボディを流用してる所為か、最下機種といえども、結構いい出来です。何しろ“メロディメーカー”ってネーミングがいかすじゃないですか。
しかし、最下機種故、ケチられた部分も多い。簡略化されたヘッド、ノンマッチング・ノンバインディングのネック、そして蚊の鳴くような低出力のシングルコイル・ピックアップ。ちょっとムスタングぽい雰囲気の音色だけど、大音量で試すと、フィードバックする前にすぐ限界がきて、文字通りピーピー鳴くだけ。スケールとブリッジの影響で、フェンダーに比べるとピッチもやや甘い。大丈夫かよ?!
でもこれ、弾いてるとなんか楽しいんですよ。なんといってもネック・グリップのバイブレーションが心地良い。ハイポジのプレイヤビリテイは絶品。指が勝手に動き出す感じ。おまけにビグスビーB5がマウントされているので、アーミングが柔らかく、テンションもオリジナルよりも若干効いている(オリジナルのショート・バイブローラは買い付けの時点で欠損してたらしい)。やっぱりギターにはアームがなくちゃね。
そしてなんといってもこの色。レギュラーのチェリーを持つとイモっぽいけど、青い(ペルハム・ブルー)SGなら、ぼくでもイケルるんじゃないか?!しかもオリジナル・レア・カラー!ひょっとすると、これは自分の手なずけ方次第で、新しいスパイスになるんじゃないか?そんなわけで可愛がってやる事にしました。
早速リハで試したり、珍しく個人練で音づくりに没頭したり、久々にギターと向き合いました。しかし、この低出力に限界を感じ、ピックアップ交換を決意。ぼくとしては、オリジナルをいじくるのは趣味ではないけど、ここは実用重視です。
そしてちょっとマニアックなリペアショップへ。そこはT.S Factryといって、主に業者専門の職人二人きりの小さな工房。以前もお世話になったお気に入りの工房です。無愛想な若い職人だが、こっちが“楽器が好きで仕方ない”という意志をもって接すると、とことんつきあってくれる。しかもリーズナブルで納期も早い!でも、店構えとHPは、やる気在るのか無いのか分らないのが泣かせる。(笑)
そこでじっくり相談した結果、こんな仕様に…(右画像をクリック!)。ピックアップをP90に交換。そのキャビティに合わせたピックがードを製作。トグル・スイッチに交換して位置を移動。(オリジナルパーツは全てそのまま大切に保管)そして、蚊の鳴くような音がどうなったか?これがまた極端に出力大爆発になっちゃったんです。まじでじゃじゃ馬になってしまいました。やはりSG特有の極薄ボディのせいか、木の鳴りよりも、ピックアップそのものの音に、かなり左右される感じがします。でもマホガニー材とのブレンドも効いてますね。そこがギブソン。ルックスはオリジナルより、やや精悍になったかな?
ギターを持ち替えるだけで、今までとはキャラが相当変わりますね。当然、曲へのアプローチも、トーンやフレーズが思わぬところに動きます。実際、今回の新曲「Speedy Wonder」は、このSG MMによって出来た音といっても過言ではありません。まさに“速くて不思議”。そんなバンドサウンドに鳴ります♪
しかし、ちゃんと手なずけるには、ガンガン弾いてやらないと目覚めないようです。因に、SGがキライな理由はこのデザイン・シェイプだったんだけど、今は可愛く思えちゃうんです。キライってのは、気になってることですからね。(笑)
さて、この“まだまだ青いやつ”、仲良くメロディメーカーとしてやってこうじないか?
